2012年 03月 19日
SIGMA SD15 + SIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM SD1 Merrillの発売以降、色々なところでSIGMAのカメラに対するインプレッションやレビュー記事、作例等を目にする機会が増えてきました。 当然のことながら、実際に使ってみて「良い」と感じる人もいれば「良くない」と感じる人もいるようで、その使用感や評価はまさに十人十色・・・ 「良い」と感じる人の多くは、やはり画質に対する満足感を高く評価しているようで、逆に「良くない」と感じる人の多くは、主に操作性や機能面に不満を感じているようです。 そもそもカメラや写真そのものに対する接し方や捉え方が人それぞれで異なっているので、全てのユーザーの評価がことごとく一致するということはまずあり得ません。 また、メーカーとしてはそれぞれ用途や価値観の異なるユーザーに対して、誰しもが100%納得して都合良く使えるカメラを作るということはおよそ不可能なことでしょう。 これはカメラに限らず、家電製品や自動車等他のあらゆる工業製品についても同じことが言えると思います。 例えば自動車の場合、燃費の良さを求めている人、乗り心地の良さを求めている人、乗車定員の多さを求めている人、荷室の広さを求めている人、外観の恰好良さを求めている人・・・ ユーザーの趣味や嗜好性から用途に至るまで多種多様な中で、一台だけでその全ての要求に応えられる万能な自動車など存在しませんし、また作れるワケもありません。 結局、メーカー側はそれぞれに異なる特徴を持った自動車を何種類も製造し、ユーザー側に複数の選択肢を用意するという方法で製品を供給しているのです。 これに対しユーザー側はある程度の妥協もしつつ、それでもここだけは絶対に譲れないという自分だけのヴァリューポイントを重視した結果として一台の自動車を選んでいると思います。 無論それがある人にとっては完璧な一台かもしれませんし、またある人にとっては不完全な一台なのかもしれません・・・ それがカメラの話になると何故か途端に欲張りになる人が多いようで、あっちと比べるとあの機能が足りない、この機能が使えないなどと様々な不満が口を衝いて出てくるようです。 これは、実用性という点で自動車と比べてカメラの方がより趣味性が高いと言えるからなのかもしれませんが、それにしてもカメラに多くを求め過ぎているような気がします。 もっとも、最終的に写真を撮ることが目的ではなく、優れた機能をあれもこれも搭載した高性能なカメラを所有することで満足する、それこそが目的だという人なら話は別ですが・・・ しかし、カメラはあくまで写真を撮るための道具と考えるのであれば、道具そのものの性能についてあれこれ注文をつけるよりも、その使いこなし方を工夫することの方が重要だと考えます。 ことカメラや写真に関しては、「道具が悪いから良い結果が出ない」と勘違いしている人が意外に多いような気がしています。 道具を生かすも殺すも結局は使い手次第なのではないでしょうか・・・ 「バットが悪いからホームランが打てない」なんて考える人いませんよね^^ 前置きが長くなりましたが・・・ 今までの話をまとめると、現状ではあらゆるユーザーの要求をもれなく満たしてくれるようなオールマイティなカメラなどありません。 その代わりに、同じマーケット上にそれぞれ特徴の異なるカメラが同時に複数存在しています。 これは、先述したようにメーカーが想定しているユーザー層や使用環境、開発コンセプト等も各社様々なので当然のことです。 ユーザーはたくさんの選択肢の中から最も自分に適したカメラを選ぶことが出来るワケですが、僕は敢えてその中からSIGMAのカメラを選び、好んで使用しています。 何故なら、僕にとってSIGMAのカメラが最も自分に適していると思うからです。 これはSIGMAというブランドが好きだからという単純な理由ではなく、外観や操作性が良いからでもなく、予算的に買いやすいからでもありません・・・ 個人的にSIGMAのカメラで撮った時に出てくる画像の持つ雰囲気が物凄く自分の好みに合っていて、特にその画質の良さという点にSIGMAの魅力を感じているからです。 (※この場合の「画質の良さ」というのは、決して「拡大して等倍で見ても隅々まで解像している」とかいう全く無意味な判断基準でのことを言っているのではありません。) そんなものは写真の良し悪しを判断する材料には到底なり得ませんので、少なくとも僕にとってはどうでも良い話です。 ここで言っているのは、FOVEONセンサーで捉えられた画像の持つ独特な空気感や透明感という、数値では表せない感覚的なレベルでの話です。 二次元である写真に写っているものに実際に触れることが出来るんじゃないかと思わせるような臨場感や立体感・・・ SIGMAのカメラだけが持つFOVEONセンサーで捉えた画像そのものの独自性こそが僕にとってのバリューポイントだと認識しているからSIGMAを選んでいるのです。 それだけではなく、その画像を現像し写真として仕上げる過程も楽しめるというところにももう一つの魅力を感じています。 少しぐらい無理に扱っても、少々のことでは破綻しない画像データであるという意味でも優れていると思います。 SIGMAのカメラを愛用している人の大半が大体同じような理由でSIGMAを選んでいるのではないかと推察します・・・ そういう意味では、FOVEONセンサーという独特な撮像素子を搭載したカメラはSIGMA以外には選択肢がありませんので、多少使いにくくても決して苦にはなりませんw と言うか、そもそも画質で選んでいるのだから、それ以外の部分は全く気になりません・・・もともと問題外なのです。 もっと言うなら(言い方が適切ではないかもしれませんが)、SIGMAのカメラに扱いやすさや便利機能など最初から求めていませんww 逆に考えると、操作性や機能面については自分でどうにでも対処することが出来るけど、センサーの違いだけは自分ではどうすることも出来ないワケで・・・ 被写体によっては多少向き不向きもありますが、巷で言われているほど失敗写真を量産するカメラでもありません・・・余程の初心者でない限り「普通」に撮れます。 コツを掴めば「普通」以上の写真だって撮れます^^ だからと言って、この記事を読んでくださっている全ての人にSIGMAのカメラを勧めているワケではありませんし、他社のカメラを否定しているワケでもありません。 FOVEONの発色が好みでないならベイヤー機を使った方が良いですし、カメラに機能性を求めている方は機能が充実したカメラを使った方が満足できると思います。 また、高感度で撮る機会の多い方は高感度に強いカメラ、連写したいなら連写が速いカメラを使うべきです。 それぞれに良さがあり、それぞれに足りないところもあり・・・ そういう中で自分に合った道具を選び、とことん使いこなす・・・それがカメラとの正しい付き合い方だと思っています。 要するに、見た目はとてもスタイリッシュなのに人も荷物もたくさん積めて、さらに馬力もあるのに燃費も良いスポーツカーなんてありませんよということです(笑) スミマセン・・・今日は酔っぱらいのひとり言でしたwww
by JIN-X3
| 2012-03-19 22:36
| シグマ -Sigma-
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